設計・施工で津市西部で専用住宅が竣工致しました。  
みえ森と緑の県民税(市町交付金事業)の木材利用促進対策事業の助成を受けた物件です。

構造材100%+α造作材に「三重の木」を使用
伝統的構法の木組みで建てます。
通し柱と渡り顎の併用で組んでいます。

伝統的な貫工法ですが貫幅・貫成も大きく楔も一工夫して粘りのある壁にしています。
その壁に建て方時に30mmの厚板を落とし込み、更に粘り強くしています。
みえ木造塾で試験体を制作し1体ですが県林業研究所にて壁倍率を測定しました。
1/120radでの壁倍率は1.78でした。正式認定ではありませんが、地震に強い壁です。
金物もほとんど使用せずに建てられます。工夫して伝統的な建物になりました。

土台    ヒノキ 120x120
柱材    ヒノキ 通し柱 135x135(8本)
       杉    管柱  120x120
梁材    丸太梁   ヒノキ丸太 末口300刀i4本)
        角梁       杉
             差し鴨居  地松
母屋    杉材120x240 と ヒノキ丸太 末口300(2本)
屋根垂木 杉材105x120

 
     建て方終了時  豪快な木組みが見えます                                             尾鷲速水林業75年生の桧丸太が大空間に2本

 

 リビングとキッチンに力強い桧丸太の架構が印象的です
 

   
渡り顎構法の為、梁端が外壁に出ますが、小庇をかけて意匠としてもアクセントになります。
道路面外壁は鏝塗左官仕上げです。